僕の布教体験 in Osaka ②
皆さんこんにちは!!
僕です!!
今回は僕の布教体験シリーズ第2弾!!!
題して
僕の布教体験 in Osaka!!! ②
をお送りします。
目次
【布教地大阪】
僕が布教体験をした地 大阪 について紹介します。先ずさすがに お道の玄関口 と言われるだけあって、かなり天理教はメジャーな宗教です。分教会、大教会も数多とあります。教会の裏の家も教会とか、教会の2つ隣の家も教会とか!正直、こんなに教会いる? と思ってしまいます。
基本、布教範囲は教務支庁から徒歩でいける距離です。教務支庁が大阪市にあるのでまぁ大阪市内が主な布教範囲になります。
大阪市民の市民性は フランクで物怖じしない です。路傍講演してる最中に普通に話しかけてきたりします。その場合、無視して路傍講演を続けるのか、中断して相手してあげるかは布教師によって違います。だいたいの布教師は中断して相手してあげます。
大阪の家を戸別訪問していると1日3回くらいは 今この家の人留守やねん! って断わられます。じゃあ今、この家にいるあなたは何者ですか? って事ですよ!真実は闇の中です。
ある小雨模様の時、ビニール袋を頭に被って補助輪の付いた自転車で颯爽と走るおばちゃんを見かけた事があります。ミステリアスな魅力も秘めています。
大阪は天理教には比較的優しい街ですが、某宗教を信仰されている方々の中にはあたりが強い人が稀にいます。天理教といっただけで理不尽に罵声を浴びせられたり、酷い人は水をかけてきたりします。布教師は多かれ少なかれそうやって成長していくのでしょう!
まぁ総じて 不思議な街 それが僕の大阪の印象です!!
【こかんさま】
大阪の 道頓堀 で単独で路傍講演をした事が何回かあります。さすがにあそこで単独で路傍講演をするのは勇気がいります。道頓堀といえばやっぱり こかんさま の浪速布教のエピソードでしょう!当時から 道頓堀 はかなり繁華な街だったようです。そんな場所でうら若き17歳の少女が声高らかに神名を唱える心情に思いを馳せる時、感慨深いものを感じます。
この浪速布教に対しては批判派の方々もいろいろ言われておりますが、実際、神名を流した史実も残っていますし、まぁ先ずは体験してからいろいろ批判してほしいですよね!
【週報】
布教の家では、週1度 近況を本部に報告します。大阪寮ではその日の 日直 がそれを担当します。そして、月に1度、冊子にして、各布教寮や所属の教会に配布してくれます。そこには生々しい布教体験のエピソードや寮での出来事が綴られていて、おもしろいし学びになります。
去年、大阪寮は30週年記念を迎え、30年の歩みを冊子にしたものを配布していただいたのですが、その冊子の中で各期を代表して、1エピソードずつ週報が掲載されていました。その中で僕らの期のエピソードを紹介します。
親神様、教祖、日々はご守護いただき結構
にお連れ通りくださりありがとうございま
す。
10月2日夕づとめも終わり、寮生一同でタ食の準備をしていたときのことです。
みそ汁担当のY氏は、みそ汁が温まったのでコンロから降ろそうとするも鍋敷きが見当たらず、日直のK氏に聞いてみました。
するとK氏はおもむろに冷凍庫の扉を開け、鍋敷きを取り出しました。
なぜ、なぜ冷凍庫の中に鍋敷きが...。ド肝を抜かれ言葉が出ないY氏。
K氏はただ穏やかな笑みを浮かべていました。
なぜ鍋敷きが冷凍庫の中にあったのかは未だに謎のまま。
後にY氏は「あの時おそらくK氏は、鍋敷きのポテンシャルを最大限に引き出したかったのであろう」と述懐しています。
これが布教の家大阪寮の感性です!!
【エピソード】
ここで、実際にあった寮でのエピソードを紹介します。
【拾ってきたお菓子】
ある日、僕が布教から帰寮するとロビーのテーブルの上にお菓子が置いてあります。
これ食べていいの?
いいっすよ!!
お腹も空いてたし美味しくいただきました。
これ誰かにもらったの?
違うっす!拾ってきたっす!
はぁ??
彼曰く、ある日朝の外廻りの掃除の時、教務支庁の裏門に掛けてあるお菓子を発見!持って帰ろうと思ったが、誰かが忘れているのかも?と思い、1週間そこに放置されていたら持って帰ろうと心定めて、放置されていたので持って帰ってきたとのことです。
いや、先それ言うてよ。なんの警戒心もなく食べちゃったじゃない!と心の中でそっと呟きました。
【落ちていたシャンプー】
布教寮のお風呂は2日に1回です。それでも後半に差し掛かると石鹸やシャンプーが枯渇しはじめます。
僕もうシャンプーないわ〜
僕もないっす!
俺も〜
そんなある日、ある布教師がシャンプーを持って帰ってきました。
それ誰かから貰ったの?
いいえ!落ちてました!
はぁ??
彼曰く、その日布教に回ろうと住宅街に差し掛かると道の真ん中にシャンプーが直立不動で綺麗に立っていたらしい。持って帰ろと思ったが、 誰かが忘れているのかも? と思い、1時間布教に回ってそれでも放置されていたら、持って帰ろと思い、放置されていたので持って帰ってきたらしい。そのシャンプーは新品でした。
シャンプーって落ちてるもんなんですね!!
【傘をくれた女性】
基本、布教中は法被は着ません。カッター、ネクタイ、スラックスです。その日もそのいでたちで僕が住宅街を目指して歩いていると、小雨がちらつきはじめました。
うゎ〜 降ってきたね〜
そう思いながら歩いていると、女性の方が自転車で颯爽と走ってきて、目の前のコンビニに止まり、凄い勢いで中に入っていきました。僕が、そのコンビニを過ぎてしばらく歩いていると、自転車がブレーキ音を轟かせながら、僕の横で止まりました。見ればさっきコンビニに入っていった女性でした。
あの〜 これ、使ってください!!
渡されたのは、まだ値札のついた新品のビニール傘でした!それを渡すと彼女はまた颯爽と去っていきました。あまりの突然の出来事に一瞬何が起こったか理解できず、ありがとうございます も言えないまま別れてしまいました。
この場を借りて、お礼申し上げます。その節は本当にありがとうございました。
【焼肉】
布教の家の生活中はよく食べたいものの話題になります。
焼肉食いたいよね〜
食いたいっすね〜
食いたいっす!
そんなある日、どこからか焼肉の肉が舞い降ります。
おい!焼肉できるやんけぇ〜!
しかし、一つクリアしなければならない壁がありました。大阪寮では 舎監先生 が一緒に生活しています。布教寮であるてまえ、大々的に焼肉をするわけにはいきません。しかし、こんな時に発揮されるのがチームワークです。
舎監先生 は月2回、天理教の御用で外泊する日があります。そのうち1回は育成員の先生も来寮されない日でした。
その日しかねぇ〜!!!
みんなの心は定まりました。
そして、 焼肉 当日!!本当に 勇んだ焼肉 ができました。量は十分ではなかったけど、今までのどんな 焼肉 より最高でした。僕はあの 焼肉 を一生忘れないでしょう!!!
【俺たち無一文事件】
布教寮では月1回実家から仕送りが寮の通帳に振り込まれます。それを資金に日々の生活や団参が行われます。
こどもおぢばがえり団参が近づいてきたある日、事件は起こります。会計担当の布教師が真っ青な顔で帰ってきました。聴けば団参の為におろしたお金を無くしてしまったとのことでした。
正直、僕はその時 僕じゃなくてよかった〜 と思ってしまいました。こういう事は誰がやっても起きる可能性があります。それが今回、たまたま当事者が彼なだけであって、僕が当事者になった可能性もあったわけです。そう考えると彼を責める気にはなりませんでした。
寮長や育成員の先生に報告し、また先生方からお仕込みもいただきました。そして、寮生みんなで心定めて頑張らせていただこう!と話しがまとまりました。
そんなある日、ある布教師が通い先から日本酒を1升もらって帰ってきました。事情があって間もなくの事です。お酒は人の心を解放します。こんな時は、往々にして何かしらの 事情 が起こるものです。僕は、これは一悶着あるな! そんな予感がしました。
僕たちの期は禁酒でした。ただせっかく貰ったんだしみんなで飲もうってなりました。
僕はあんまり関わらない方がいいかなと思い、飲むのを遠慮して、寝室に行きました。
しばらくするとロビーが騒がしくなってきたので あーあ、 と思いながらロビーに行くと、案の定、事件は起きてました。
ある布教師が酔っ払って、会計の布教師に おまえの管理が甘いんじゃ〜 ! つって殴りかかったそうです。大暴れする布教師、殴られて泣き崩れる布教師、どうしていいか分からず呆然と立ち尽くす布教師、大暴れする布教師を必死で取り押さえる布教師、いろいろな布教師がいました。僕は大暴れする布教師を取り抑えるのに加勢しました。まさに 地獄絵図 という言葉が相応しい状況でした。しかし幸い育成員の先生方にはバレず、寮生同士、何回もミーティングを繰り返して、何とかこどもおぢばがえり団参を無事終える事ができました。
この一件から団結力は更に高まったと感じます!!
【合コン】
こどもおぢばがえりがひと段落したある日の夜のミーティング、奥さんが兵庫寮に入寮していたある布教師から、 布教の家が終わったら兵庫寮の寮生が一緒に食事をしたいらしい、という情報を提供してきました。
みんな、どうする?
いや、どうするもこうするもやるでしょ!
合コン!!
という事で食事会をする事になりました。それからは落ち込み気味になると、
がんばろで!合コンが待っとるで!
つって勇ませ合いながら日々を過ごせました。
男は本当に単純な生き物です!!!
【卒寮】
いろいろあった1年も終わってみたら早いものです。3月中旬、僕たちは卒寮の日を迎えました!卒寮式のあと、寮長先生、育成員の先生方の主催でパーティーを開いていただきました。本当に楽しいパーティーでした。飲み過ぎて後半の記憶はないですが...
そして、次の日皆それぞれの地元へと帰っていきます。1人また1人と去っていく布教師たち、1年の記憶が走馬灯のように蘇り、だんだん静かになっていく寮はなんとも言えない哀愁を漂わせていました。
本当に尊い時間と素晴らしい仲間に巡り逢えた唯一無二の時間は静かに巻くを閉じました。
【最後に】
僕は 布教とにをいがけは違う と理解しています。布教はやろうと思えば誰にでもできます。
しかし、にをいがけは先ず掛ける にをい を纏わなければなりません。
真柱様は
にをいがけとは おやさま のにをいを掛けることである。
と語られています。
先ず おやさま の にをい を纏う!そのためにはいろいろな方法があるでしょう!
しかし、1番の近道は 布教 に出ることだと僕は思います。
僕自身、おやさまのにをい を醸し出せる よふぼく となれるよう、いつか本物の にをいがけ ができるようになれるよう、しっかりと 布教 に励みたいと思います。
これで 僕の布教体験シリーズ は 完結 です!
ありがとうございました!