離島の働く教会長の備忘録

天理教の信仰ブログです。

組織改革の難しさ!!

 

皆さんこんにちは!!

 

前回は「今こそ変革の旬!」なんだみたいな記事を書きました。

 

今回は「改革や変革の難しさ!!」について僕が思う事を綴りたいと思います。

 

目次

 

 

組織化の目的

 

 

組織は何なのか?何の為に存在するのか?

 

組織とは 団体、コミュニティー を 統率 する為の システム です。団体、コミュニティー とは、共通の思想理念目的 を持つ人の 集合体 です。即ち、組織 があるところには必ず 思想や理念、目的 があります。

 

 

僕が信仰している 天理教 にも組織は存在します。その 思想 は おやさま が説かれた教えであり、理念 は おやさま が通られた ひながた であり、目的 は 陽気ぐらし世界の実現 です。

 

団体やコミュニティーの発生には二通りのパターンがあると思います。意図的に創ろうとしてできる場合と自然発生的にできてくる場合です。

 

天理教 の場合は おやさま の思想や理念、目的に感動し 共感 した人たちが自然と集まり コミュニティー化 したと推察しますので、自然発生的にできたものであると認識します。

 

団体やコミュニティーは思想や理念を体現したり目的を達成する為に存在します。それは、それらを効率よく体現し、達成する為には団体を形成したりコミュニティー化した方が効率が良いし、選択肢や可能性も広がるからです。

 

人間はたぶんそれを 本能的 に理解しています。それはそういう遺伝子が組み込まれているからだと思います。だから人間世界には コミュニティー化 は欠かせないものになっているんだと思います。

 

団体やコミュニティーと言ってもその規模は様々です。

 

大きなものから小さなものまで動かす力だヤンマーディーゼル!!

 

小さなコミュニティーは特に組織化 しなくても比較的 統率 はとりやすいと思います。それは 意識や情報、認識の共有 が容易だからです。コミュニティーは大きければ大きいほど それらの共有 が難しいくなります。まあ大きくなればそれだけ所属している人の数も多くなるわけですから 必然 と言えば必然です。コミュニティーの運営において、最も重要なのは 共有 という要素です。如何に効率的に 共有 するか。それを可能にするのが 組織化 です。

 

 

如何に効率よく高い精度で物事を共有するか!

 

小さなコミュニティーでは物事を伝える段階で詳細化する事で 共有精度 を上げる事ができますが、大きなコミュニティーでそれをやると著しく効率が低下します。大きなコミュニティーで 共有の精度 を高める為には、共有すべき物事をより 純粋なもの にする必要があります。その為には 専門性 が不可欠です。なので 組織化 とは コミュニティー を専門性を持たせて 細分化 する事とも言えると思います。なので大きなコミュニティーになればなるほど 複雑 に 細分化  された組織になっているはずです。それは 共有精度 を上げる為です。

 

 

天理教団 も規模としてはかなりのものであると認識します。なので組織も 複雑化 しているはずです。よって目的に合った部署に行かないととりあってくれないと思います。

 

例えば、布教二課に持っていくべき案件を布教一課に持って行っても 「布教二課に行ってください。」と言われると思います。この言葉に「天理教も不親切になった。」なんて事を思ってはいけません。不親切なのではなく、対応する能力がない のです。それは 守備範囲外 だからです。

 

野球で例えると、レフトフライが上がっているのにセンターを守っている選手に捕球するよう指示をするようなものです。物理的に無理なのです。組織に属する人はこういう仕組みや事情もある程度、理解しなければならないと思います。

 

 

組織を動かす権限

 

 

組織は誰の力(権限)で動くのか?

 

組織を動かすのは誰の力(権限)でもありません。組織を動かすのは 思想や理念、目的 です。これが 組織の核 です。組織のどんな動向にもその中心には 核 があるし、なければなりません。

 

たまに 団体トップ が組織を動かしていると 勘違い している人がいます。確かにその団体の 創始者 であれば その人= 核 という構図が成立します。

 

しかし、団体トップが創始者でない場合、その構図は成り立ちません。故に団体トップ一人に全権限を与えるのは 核 がズレてしまう可能性が非常に高く 危険 です。なのでこの場合は、組織の動向が 本当に核に沿っているものなのか? を 吟味 する必要があります。大きな団体にはそれを吟味する機関が存在します。天理教団 にもそういう機関があるはずです。特に 宗教団体 は 思想や理念、目的  の 体現や達成 がその 存在意義 なので無いとおかしいです。

 

この機関は団体内で影響力のある人たちで構成されていると思います。そしてその 貢献度 や 在籍期間 などの要素により パワーバランス が発生します。建前はどうかは分かりませんが、実質 全てのメンバーが対等 というわけではないと思います。そして組織を改革しようとする時、最も弊害となるのは間違いなくこの パワーバランス です。

 

このパワーバランスは例えるなら トランプ が最もイメージしやすいかもしれません。

 

ジョーカー が最も強いカード。二番目は  にしましょう。あとみんな似たり寄ったりな感じで。。。

 

ここにある団体の組織運営を決定する機関があります。メンバーは 団体トップが1人、貢献度が高い、または在籍期間が長い人たちが4人、それなりの影響力がある人たちが5人の計10人です。

 

団体トップはもちろん ジョーカー です。最も大きな権限を持っています。次に強いのが貢献度や在籍期間が長い人たち。この人たちは  です。あとの5人は 3、4、5、6、7 とします。

 

1対1 勝負なら ジョーカー に勝てるカードはありません。しかし、人間社会というものは必ずしも 1対1 の勝負になるとは限らないのです。なので 最強のカード ジョーカー が負けてしまうという状況も往々にしてあります。

 

人間の心理は基本的に変化を嫌います。特に年配者はその傾向が強いです。団体内の有力者は順当にいけば必然的に年配者が多くなります。

 

日本には先人、先輩を敬うべきという文化があります。天理教内 は特に 理の親 という考え方がありその傾向が強いです。なので例え ジョーカー が改革を推し進めようと 提案 を出しても  たち全てが反対した場合、揉み消される可能性が非常に高いです。そして多くの場合、 は反対します。何故なら 変化を嫌うから です。

 

ジョーカー は絶大な権限を持ってはいますが、絶対 ではないです。もちろん A たちを 強制的に排除  する権限も持ってはいますが、それを無闇に 行使  すると組織自体のバランスが崩れて 崩壊 する可能性が高いです。

 

改革は段階的に徐々に行うのが無難です。気づいたら 「あれ?なんか変わってない?」くらいが丁度いいのではないでしょうか。本気で改革しようと思うなら、かなりの根気と忍耐力が必要です。相当な覚悟がなければ成し得られないと思います。

 

 

最後に

 

 

天理教 には 批判派? と呼ばれる人たちがいます。この人たちは凄く曖昧な 立ち位置  にいます。組織の内側にいるわけではないみたいです。しかしながら全く外側というわけでもないみたいで。。。 

 

その人たちはそんな曖昧な 立ち位置 であるにも関わらず何故か 組織改革 に躍起になっています。しかし、組織の内側にいるわけではないので 組織が改革されようとされまいと、この人たちの人生になんら 影響 はないと思われます。ハッキリ言って部外者なんですよね。そんな人たちが何故天理教の組織を改革する事に躍起になっているのか?とても不思議です。

 

強いて言うなら「やりたいからやっている」のでしょう。しかしながら、天理教 の組織は今、改革期に突入しつつあると僕は思っているのでそれだけは邪魔をしないようにしてもらいたいです。変に横槍を入れられて改革が滞るのだけはやめていただきたいと思います。

 

特に 中山大亮氏 の誹謗中傷だけは止めてほしいです。別に 氏 を擁護する気はないですが、ただ一つ確実なのは順当にいけばこれから行われる改革の中心は 氏 です。おそらくその事は本人も自覚されていると思われます。これから 氏 は改革の為に必然的に 骨身 を削らなければならない立場になります。ならば改革を望む者たちがやるべき事は 支える という事です。事実か嘘か分からないような情報で誹謗中傷して 氏 のモチベーションを下げていったい何の メリット があるのでしょうか?これからの長い道のりを完歩する為に必要なのは 足を引っ張る事 ではなく 後押し です。

 

氏 は 真柱後継予定者 ではありますが、教団内においてはまだ、運営にそこまでの影響を与えるポジションにはないと思われます。青年会長 ではありますが、青年会が教団内でそこまでの影響力があるとは考えにくいです。なので、組織改革が進まないことを 氏 のせいにするのは 御門違い も甚だしいです。

 

天理教の信仰者を 世間知らず とよく 揶揄 されているのを SNS 上で見かけますが、まず自分たちが  世の中 の仕組みを学ぶべきではないかと思います。

 

 

改革されようとされまいと 核 は変わりません。なのでやる事自体が大きく変わる事はおそらくないです。時代やニーズに合った システム や 形 になるだけです。僕達がやるべき事は日々淀みない歩みを続ける事だと思います。

 

日々精進です。 おしまい!!